妊娠を希望していて、1年経っても妊娠を確認できない場合に「不妊症」と呼びましょうという取り決めがあるだけで、不妊症自体は病気ではなく、症状であり、症候群です。
なので、「不妊症」という病気を治すのではなく、症状としてある妊娠しにくいという体質を改善することを考えるべきです。
当院では整体や鍼灸を用いて、
1) ホルモン調整
2) 呼吸調整
3) 血流調整 を三本柱に妊娠しやすい体質に改善していきます。
妊娠を希望していて、1年経っても妊娠を確認できない場合に「不妊症」と呼びましょうという取り決めがあるだけで、不妊症自体は病気ではなく、症状であり、症候群です。
なので、「不妊症」という病気を治すのではなく、症状としてある妊娠しにくいという体質を改善することを考えるべきです。
これには女性側の問題と男性側の問題とがあります。
そして背景には病気があるかもしれないので、まずは病院での検査、必要であれば治療を優先しましょう。
女性側の問題としては、卵巣嚢腫などによる排卵障害、卵管狭窄などによる卵管障害、子宮筋腫などによる着床障害等が考えられます。
男性側の問題としては、無精子症、精子の運動力低下、EDなどが考えられます。
これらの問題があれば、それを治療しながら体質の改善もしていくと良いでしょう。
WHO(世界保健機関)によると不妊症の問題が女性側にある場合が41%、男性側が24%、女性男性共にが24%、不明が11%というデータがあるようです。
夫婦共に検査、治療が必要ですね。
病院の検査で異常がない場合、妊娠しやすい体質をつくることが大切で、それには整体や鍼灸がとても効果的です。
もちろん病院での検査、治療と合わせて体質改善に整体や鍼灸を行うこともお薦めです。
では、整体や鍼灸での体質改善は何をするのかと言いますと、
1.ホルモン調整
2.呼吸調整
3.血流調整
これを三本柱に妊娠しやすい体質に改善していきます。
1つずつ説明していきましょう。
1.ホルモン調整は、妊娠に関係の深いホルモンが働きやすい環境をつくります。
妊娠に関係の深いホルモンとは、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体刺激ホルモン(LH)、卵胞ホルモン(エストロゲン)、黄体ホルモン(プロゲステロン)です。
FSHやLHは脳下垂体という脳の下にぶら下がったホルモン調節の中枢から放出され、名前の通りに、卵胞や黄体を刺激してエストロゲンやプロゲステロンの分泌を促します。
エストロゲンは主に妊娠準備段階で卵を育て、子宮内膜を増やし着床しやすい状態を作ります。
プロゲステロンは主に体温を上げて妊娠維持に働きます。
FSHとLHは男性では精子を作るのを促します。
これらのホルモンを如何に良い状態に導くかが肝になりますが、そのポイントは脳下垂体への血流です。
その血流を良くするために頭頚部の調整をします。
特に後頭部と首の付け根が重要です。
このホルモン調整には次の呼吸調整、血流調整が欠かせません。
2.呼吸調整は、自律神経系の調節でもあり、腹部の血流や環境改善に欠かせません。
自律神経系が乱れると血流が悪くなります。
逆に自律神経系が整うと血流が良くなります。
なので、3の血流調整にも密接に関係しています。
呼吸調整では肩甲骨、肋骨、横隔膜の動きを良くしていきます。
横隔膜は子宮や卵巣のある下腹部の反対側の上腹部を構成しますが、上腹部と下腹部は上か下かが違うだけで繋がっています。
よって、良い呼吸が出来てくると下腹部への血流が良くなり妊娠しやすい環境になります。
3.血流調整は、1、2の調整をさらに補うように、下腹部、骨盤内の血流を良くします。
これには下部胸椎から骨盤までの調整と下肢内側、アキレス腱の調整をすることで、脊髄神経を介して骨盤内の血流を良くすることで、子宮や卵巣の血流が改善し、妊娠に良い環境をつくります。
1.のホルモン調整、2.の呼吸調整、3.の血流調整が三位一体で妊娠に必要な身体の状態に近づくことが出来ると思います。
当院では整体での体質改善に加えて鍼灸も不妊症改善に非常に有効だと考えています。
その理由は、鍼灸が身体の細胞の新陳代謝を活発にするからです。
人の身体では日々新しい細胞が生まれては、古い細胞が死んでいます。
この細胞の新陳代謝は若いほど活発ですし、運動など身体をよく動かす人ほど活発です。
運動などで身体を動かすと細胞が微細に傷つき、それを修復するために新陳代謝が活発になり、新しい細胞が多くつくりかえられます。
運動などをあまりしないと細胞の新陳代謝が活発にならず、細胞の再生が遅くなります。
鍼灸を行うと身体の細胞に意図して微細な傷を作り、細胞の新陳代謝を活発にできることが、最大のメリットです。
植物では多少枝葉を傷つけると実がよくなったり、水を極力少なくすることで甘い実になったりするようです。
これは細胞が傷ついたり、負荷がかかると次の代へ種を残そうという生命の何かしらのスイッチが入るのだと思います。
人の身体は植物とは違いますが、鍼灸はあなたの身体の生命のスイッチをいれるきっかけになるはずです。
今まで不妊症を特別に意識した治療を患者さんに薦めて来ませんでした。
自分としては妊娠は無理にするものではなく、自然にそのタイミングが来ればするし、子供は無理矢理につくるものではないと考えていたからです。
(不妊症で悩まれて必死に努力されている方の気持ちがあまり分かっていなかったと今では反省しています。)
当院に通院されている患者さんに不妊症の改善治療が出来ますか?と相談されれば、やってみましょうという感じで実際に良い結果がでて妊娠出産されている患者さんもいました。
また特に不妊症を意識していなくて、他の治療の為に通院されていた方が、諦めていた子供が当院に通いだしてから出来たと喜ばれた事もありました。
妊娠が確認された時や無事に出産されて母子ともに元気な姿を見せに来てくれた時などは、本当に涙が出るくらい嬉しくこの仕事をしていて良かったな~と感動します。
しかし、自分が子供がいなかったせいもあり今ひとつしっくり来ないような気がしていました。
それで、あまり不妊症にスポットを当ててはいなかったのです。
ところが、平成27年1月16日に我が家にも女の子が生まれました。
結婚7年目のことです。
実際に我が子を抱いてみて、今までの考えが変わりました。
この喜びは何にも代え難く、妊娠出産を希望されている皆さんにも是非味わって頂きたいという強い気持ちが湧きました。
自分の技術知識が不妊症で悩まれている方々の少しでも助けになるのなら、これを活かさない手はないと思い、不妊症改善に特化した整体コースをつくることにしました。
残念ながら世間一般的には整体で不妊症が良くなるということがあまり知られていません。
もっともっと知っていただかなくてはもったいない。
もちろん、全ての方が不妊症を改善する訳ではないかもしれませんが、整体は身体にとってデメリットはほとんどありません。
体調も良くなります。
抗癌剤などの薬物治療は癌を倒すために自分も傷つきます。
基本的には薬物治療はこのような多少のリスクを伴います。
それは病を直接薬でやっつけようとするから、そのためには多少の犠牲はしょうがないからです。
不妊症の場合は癌などとは違います。
不妊症を癌などの病気のようにやっつける必要はないのです。
整体で体調を整えていくうちに自然と身体が妊娠しやすい体質へと変わっていきます。
不妊症に悩まれている方にほぼメリットしかない整体を是非是非受けて頂きたいと思います。